サッシには主要部分の材質がアルミ、スチール、木、樹脂の単独のものとそれらを組み合わせた複合サッシとがあり、機能別にも種々のものがあります。


@ 複合サッシ

外部側がアルミで内部側に木、木質材料、樹脂を使用したもので外部側の耐久性と内部側の断熱性、インテリア性を兼ね備える。
ガラスはペアガラス又は高性能ペアガラス入が通常です。

A 断熱サッシ

外部側と内部側の双方共アルミですが外部側アルミと内部側アルミを樹脂に依ってつなぎ断熱性の高い構造にしたサッシ(カツサンドイッチのパン部分がアルミでカツ部分が樹脂になったような構造です)
ガラスはペアガラス又は高性能ペアガラスを使用します。

B 防火サッシ

防火に必要な構造や肉厚(ビル用)を持ったサッシで、法律で決められた寸法範囲のサッシ(通則認定)又は個別に防火性能を認定(個別認定)されたサッシ(防火を証するシールが貼られています)
ガラスは通常アミ入りガラス(タテ線入りを除く)又は、防火ガラス(アミなし)を使用する。 アミ入りガラス又は防火ガラスを使用した種々のペアガラスや合わせガラスを使用することも出来る。又、雨戸やシャッターに依って防火構造になっているものは使用ガラスに制限はありません。

C スチールサッシ

現在はドア又は嵌め殺し窓以外には見かけないが、強度や高い防火性能を設計しやすいサッシです。 錆が出やすく進行しやすいので定期的な塗装等のメンテナンスが必要です。又錆びにくいステンレスを使用した製品もあり、オーダー用に向いています。
ガラスは防火の場合は上記Bと同じですが目的に依り種々のものが使用できます。

D 木製サッシ

断熱性が高いので寒い地方や、インテリア性にこだわって使用されることが多く、ヨーロッパなどでも古くより用いられて来た。 定期的なメンテナンスを必要とします。
ガラスは目的に依り選ばれますが、断熱性にこだわる場合はペアガラスや高性能ペアガラスを使用します。

E樹脂サッシ

オール樹脂のサッシと芯材としてアルミやスチール等の金属を使用したサッシです。 外部用としては、国産品はほとんど見かけませんが、内部用は国産品がほとんどです。 断熱性が高く、消耗部品以外のメンテナンスもあまり必要としませんが、外部側に使用する場合はアルミ製品よりは耐久性は低いと考えられます。
ガラスは外部用サッシにはペアガラスや高性能ペアガラス入りが多いのですが、内部用サッシには目的に依って種々のガラスが使用されます。